「職場に迷惑をかけたくない。だから言い出しづらい」
「そもそも世間的に就活を理由に休むのはアリ？」
就活を理由に”休みたい”とか”シフトを減らしたい”と思っても、素直に伝えてしまったら職場に迷惑をかけてしまうのでは？と考えてしまいますよね。
もちろん職場の雰囲気によって違いはありますが、実は就活を理由にシフトの相談をすることは悪い事ではありません。
ですが、伝え方には多少の注意点があります。職場に変な印象を与えない為にも失礼のない対応を取り、就活が終わった後でも気まずくならずに気持ちよく働こう！
そもそも就活を理由にバイトを休んでもいいの？
結論から言えば、就活を理由に休むのは、何も後ろめたく思う必要はありません。むしろ学生にとって就活は学業と同じくらい大切な活動であり、社会に出るための準備です。職場側もそれを理解しているケースが多く、「就活だから仕方ないよね」と受け止めてくれることがほとんどです。
法律の観点から見ても、就活を理由に休んだからといって罰金やペナルティを科すことはできません。
ただし注意したいのは、「休むことで職場に迷惑をかける可能性がある」という点です。その前提を忘れずに誠実な対応を心がけることで、理解も得やすく、信頼を損ねずに就活とバイトを両立できます。
余計な嘘はすぐバレるので注意
一番してはいけないのが、余計な嘘をつくことです。なぜなら意外とすぐにバレてしまうものだからです。
たとえば、「体調不良で休みます」と言っていたのに友人がSNSで遊んでる風景を上げてしまった。
「面接帰りで飲み会に参加」その結果で噂が広がりバレてしまうなどあなたが注意していても隠し切れないことがほとんど。
こうしたケースは意外と多く、信頼を失うきっかけになります。
就活が理由であれば、隠さずにきちんと伝えたほうが、職場との関係を良好に保てます。
誠実に事情を説明することで、シフト調整にも協力してもらいやすくなりますよ。
どうしても気まずいと感じる場合はまずは同僚や先輩に相談しよう！
休みの相談について適切なタイミングと伝え方
一口に就活と言っても面接や説明会以外にもエントリーシートの作成や面接対策の業界分析などの準備や、バイト先でスーツから着替える手間などもあってシフトを相談したくなく理由は本当に様々ですよね。
ただ、先ほどもお伝えした通りこれらを含めて就活を理由にシフトの相談をしても全く問題はありません。
大事なのは「基本マナーを踏まえた伝え方」にあります。
「基本マナーを踏まえた伝え方」の手順
- 休みたいと思ったらなるべく早く相談する
- 一方的にこちらの要求を押し通さない
- 代替え案を用意しておく
お店や同僚に迷惑をかけない為にも正しい手順で報告しよう。
シフトの相談は一般的にマイナスなイメージになりがちですが、正しい手順を踏めば「しっかりしている人だな」と前向きな評価に変わる可能性もあります。
休み相談は“いつ言うか”で印象が変わる
就活が理由とは限らず、「休む」と決めた場合はなるべく早く連絡することが原則です。理想はシフトが確定する前ですが、万が一間に合わない場合だったとしても早く相談することで代わりのスタッフを用意したり、別店舗からヘルプ申請など対応できることがあります。
迷惑にならないタイミングを考慮する
早く連絡しなくちゃと考えた結果、思わずやってしまう落とし穴もあります。それは伝える相手の都合を考えずに連絡してしまうことです。
迷惑になってしまう代表的なタイミングについて解説していきます。
休むかもしれないでもＯＫ！“早め＋段階的共有”
就活をしていると選考について自分でコントロールできない要素が多くなります。なので「まだわかりません」「おそらくですが」みたいに不確定な状況だったとしても共有しておくことで迷惑を最小限に抑えることができます。
この時点では不確定でも大丈夫ですが「どの期間で発生するのか」「いつになったら確定しそうか」など伝えられる要素は整理しておきましょう。基準をもうけるとしたら自分の中で発生する可能性が70％を超える場合に共有するなど決めておくとスムーズです。
全てを事前共有する必要はありません。可能性が低いものまで共有してしまうとお互いに管理が大変になります。
職場が忙しい時は避ける
休みの相談は、忙しい時間帯を避けて伝えることが大切。相手が接客や作業に追われていると、きちんと話を聞いてもらえず誤解を招きやすいことや、「今それを言うの？」と周囲からの印象も悪くなりがちです。余裕のある時間に伝えることで、人間関係の摩擦を避けつつ落ち着いた雰囲気で話を受け止めてもらえ、また相談自体も一方的な要求ではなく「一緒に解決したい」という姿勢として受け止めてもらいやすくなります。
業種によっては相談するタイミングが分かりづらい時こともあります。その場合は「シフトについて相談があるのですが、いつ頃がお時間よろしいでしょうか？」と直接聞いてみてください。
ちょっとした配慮をすることでその後も就活への理解を得やすく、信頼関係を保ったままシフト調整がスムーズになります。
誠実さが伝わる休みの切り出し方
就活が理由で休むなら職場も理解してくれるかもしれない。
ただ、「どう切り出せばいいの？」「言い方を間違えたら迷惑に思われるかも…」と不安になる人は多いはずです。
ここでは、そんな迷いを解消するために、誠実さが伝わる休みの切り出し方を具体的に紹介します！
要件を端的に伝える
休みの相談は、いざ伝えようとすると「どう切り出せばいいんだろう」と迷ってしまいがちです。特に就活中は、理解してもらえるかもと思いつつも、言葉に詰まってしまう不安から声をかけづらくなることもあります。
でも実は、事前に要点を整理して準備しておけば安心。要件を端的に伝えるだけで、相手にも誠実さが伝わり、スムーズに話を進めることができます。
言葉が詰まる人は事前に整理しよう
休みの相談で大切なのは、「何を伝えたいのか」を自分の中で明確にしておくことです。要点を整理すると相手に端的に伝わるので、スムーズに話が進みやすいです。
要点は頭の中でもいいので「いつ」「なんで」「どうする」をキーワードに整理してみよう！
- 【いつ】シフト日時に関して（１日休むのか、時間調整で対応できないか相談してみる）
- 【なんで】休みの理由（選考が進んで面接日程が増えてしまった）
- 【どうする】自分ができる代替案（同僚にシフトの変更が出来ないか聞いてみる、別日で穴埋めを提案）
この3点を軸に考えるとかなりスッキリするかと思います。
要点を整理しておけば、余計な前置きや言葉が詰まりにくくなるので、端的に伝える自信が持てます。
それでも不安という方は、「質問されたときに答えられないかも」という気持ちがあるかも。話す内容が用意出来たら「代わりに出られる日はある？」「今回だけなの？」など、よく聞かれることを少し想像しておくと更に安心。答えを用意しておけば言葉に詰まらず、落ち着いて相談できます。
就活が理由で休む場合の連絡手段は何が正しい？
残念ながら休みの連絡手段でこれが万能というものはありません。よく言われる「緊急性が高い場合ほど、電話か口頭が理想」についても絶対とは限らないです。なので普段の連絡手段や、職場の状況に応じて対応する必要になります。
文面だと簡単に済ませようとい印象を与えかねませんが、普段の業務連絡が基本文面が主流なのであれば一概に失礼に値するとは限らず、むしろ情報を残したいという理由で文面を好む人もいます。
少し複雑に感じるかと思うので連絡手段の選び方や、ケース別の特徴に関して解説します。
普段の連絡手段を優先しつつ緊急度で変える
連絡手段の選び方はマナーを気にするよりも、相手の立場に立って、どの方法なら一番スムーズに伝わるかを考えることです。
普段から文面でやり取りしている職場であれば、それを使うのが自然ですし、記録も残るので後から確認しやすいメリットがあります。
一方で、直前の欠勤や急ぎで対応が必要なときは、どの手段が早く伝わって、更に迷惑を最小限に抑えられるかを考えると適切な選択ができるかと思います。
【テンプレート付】ケース別に見る実例
連絡手段が整理できたら、あとは実際のケースに合わせてどう伝えるかを考えるだけです。
就活の予定で休みを相談する場面は人それぞれですが、よくあるシーンごとに使えるフレーズを知っておくと安心できます。ここからは、具体的な状況別の解説やコピペ歓迎のテンプレートを紹介します。
口頭や電話が力を発揮するシーン
「急ぎで確認してほしい」ときや「直接ニュアンスを伝えたい」ときは、口頭や電話が最適です。たとえば当日になって体調不良や面接時間の変更が決まった場合、文面だと相手がすぐに気づけない可能性があります。そんな時は直接つながる手段を選ぶのが一番スムーズ。声で伝えることで「申し訳ない」という誠実さも一緒に届けられます。
口頭や直接会って話せるときのテンプレート
◆基本形（相談ベース）
「◯日に面接が入ってしまい、◯日のシフトに出るのが難しくなりそうです。もし可能であれば、代わりに△日の夜に入らせてもらいたいのですが、ご調整いただけますか？」
◆緊急（当日〜前日）
「急で申し訳ないのですが、本日◯時に面接が決まり、◯日のシフトが難しくなってしまいました。代わりに△日に入ることはできますので、調整をお願いしてもよろしいでしょうか？」
◆柔らかめ（学生向けトーン）
「すみません、◯日に面接が入ってしまって、その日のシフトが出られないかもしれません。もし大丈夫なら、△日の夜なら入れるので、ご相談させていただけますか？」
文面で伝えた方がスムーズなシーン
一方で、日付や時間、面接の内容などを正確に伝える必要があるときは、文面が便利です。LINEやメールに残しておけば後から確認もでき、言った言わないの食い違いも防げます。また、責任者が不在のときや、複数人に同時に情報を共有したいときにも文面は有効です。
メールなどの文面で使用できるテンプレート
◆基本形（相談ベース）
「お疲れさまです。◯/◯（火）14時から面接が入り、同日の遅番に出勤が難しくなってしまいました。もし可能であれば、代わりに△日の17時以降で勤務させていただきたいのですが、ご調整いただけますでしょうか？」
◆丁寧・フォーマル寄り
「お世話になっております。◯/◯に説明会が入り、当日のシフト勤務が難しくなりました。代わりに△日の夜であれば勤務可能です。恐れ入りますが、ご調整いただけますと幸いです。」
◆カジュアル寄り（学生トーン）
「すみません、◯日に面接が入ってしまって、その日のシフトに出られなさそうです。もし大丈夫なら、△日や△日の夜なら入れるので、ご相談させていただけますか？」
他にも口頭と文面の組み合わせも効果的
休みの相談をする時に避けたいトラブルとして、「言った／言わない」問題が発生する場合があります。そんな時は、文面でも日時について明確に記載したり、文面でのやり取り後に直接対面する場合は先日は休みの相談に乗っていただいてありがとうございました。など2重で確認しておくと安心です。
また、どうすればいいか迷ったら、素直に「文面でも残しておいた方がいいですか？」と聞いてみましょう。相手のやりやすい形に合わせられるので、配慮が伝わり、やり取りもスムーズになります。
就活で休むのは自然なこと、配慮のある伝え方で信頼が変わる
就活を理由にシフトを休むことは、決して悪いことではありません。むしろ未来に向けた大切な時間で理解してくれる人も多いです。ただし、決まっていたシフトを変更することは職場に影響が出るのも事実。だからこそ 「早めに相談する」「相手の立場を考える」「代替案を添える」 この3つを意識するだけで、休みの相談はスムーズになり、信頼も守れます。
電話や口頭、文面などの手段に“絶対の正解”はありません。大切なのは、相手にとって一番スムーズな方法を選び、誠実さを伝えることです。この記事で紹介したテンプレートを活用しながら、自分の状況に合った伝え方を見つけてみてください。
もし休みの頻度が増えて負担を感じるようになったら、一時的に週末中心のシフトに切り替える、あるいは就活と両立しやすい職場に移るといった相談をしてみるのも選択肢のひとつです。